元 川口きずな館スタッフ・旧川口町武道窪出身 赤塚千明(旧姓 渡辺)(第15話)
2005年の9月に相川集落の罹災者公営住宅が建ち、
そこに祖父母以外の家族が入居した。
本当は家族7人が住むために2部屋借りたのだが、
仮設住宅の時と同様、実家前のプレハブに住むと祖父母は言った。
高校2年の秋に入居したが、進路の悩みが深くなったのもその頃だった。
地震で家業の養鯉に使っていた土地も設備も破壊され、
自宅再建の目処も立たず罹災者住宅に住んでいる。
自分が進学を希望することで、親や弟たちがもっと大変な状況になる。
自分が家族の負担になるのではないかという思いが頭から離れなくなった。
早く率直な気持ちを伝えればいいものを、それができなかった。
結局4年制大学への進学を諦め、2年間は県内の学校に入った。
その後別の4年制大学に3年次編入し無事卒業した。
震災ののちにフェニックス花火のテーマソングになった
平原綾香さんの「Jupiter」を聞くと、
今も当時の想い悩んでいた気持ちを思い出す。
「望むように生きて 輝く未来を」
大人でも子供でもない、判断力も乏しい自分が、
こんな状況で望む未来はわがままかもしれないと思っていた。
それでも望んでも良いと、この歌に寄り添ってもらった、
背中を押してもらった気持ちを思い出す。
毎年この歌を夏の長岡花火で聴くと、
子持ちの主婦になった今でも当時の気持ちがよみがえってくる。
辛い時この歌に支えられて生きてきたこと。
あの中越地震があったから、今日の自分があると思う。
私はこの歌に助けてもらった。
思春期の私は、たくさんの大人に助けてもらって、
友達同士で支え合って大人になった。
いつかこのことを、平原さん本人や、誰かに伝えたかった。
この度の機会をいただけた事を有難く思っている。
そこに祖父母以外の家族が入居した。
本当は家族7人が住むために2部屋借りたのだが、
仮設住宅の時と同様、実家前のプレハブに住むと祖父母は言った。
高校2年の秋に入居したが、進路の悩みが深くなったのもその頃だった。
地震で家業の養鯉に使っていた土地も設備も破壊され、
自宅再建の目処も立たず罹災者住宅に住んでいる。
自分が進学を希望することで、親や弟たちがもっと大変な状況になる。
自分が家族の負担になるのではないかという思いが頭から離れなくなった。
早く率直な気持ちを伝えればいいものを、それができなかった。
結局4年制大学への進学を諦め、2年間は県内の学校に入った。
その後別の4年制大学に3年次編入し無事卒業した。
震災ののちにフェニックス花火のテーマソングになった
平原綾香さんの「Jupiter」を聞くと、
今も当時の想い悩んでいた気持ちを思い出す。
「望むように生きて 輝く未来を」
大人でも子供でもない、判断力も乏しい自分が、
こんな状況で望む未来はわがままかもしれないと思っていた。
それでも望んでも良いと、この歌に寄り添ってもらった、
背中を押してもらった気持ちを思い出す。
毎年この歌を夏の長岡花火で聴くと、
子持ちの主婦になった今でも当時の気持ちがよみがえってくる。
辛い時この歌に支えられて生きてきたこと。
あの中越地震があったから、今日の自分があると思う。
私はこの歌に助けてもらった。
思春期の私は、たくさんの大人に助けてもらって、
友達同士で支え合って大人になった。
いつかこのことを、平原さん本人や、誰かに伝えたかった。
この度の機会をいただけた事を有難く思っている。
元 川口きずな館スタッフ・旧川口町武道窪出身 赤塚千明(旧姓 渡辺)(第15話)