中越市民防災安全士会 石黒みち子(第3話)
近所の家族は1軒のみが自宅で後片付けをしていた。
家で生活できるよう片付けを始めると言った。
周りに誰もいないが皆さん何処へ逃げたのでしょうか?
聞いてみたが「分からない」
「みんなどこへ行ったのかねえ・・」との返事であった。
大きな被害を受け、冷静に物事を考えられる余裕などない。
今どうするか、体にケガはないがどうしたらいいのか身動きができない。
周囲に人がいないことに大きな不安を感じる。
おーい、みんなどこに行ったの~ と叫びたい衝動に駆られる。
見慣れた道路が一夜にして変わった。
昨日とまるで違った損傷した道路を歩き、総合体育館へと向かった。
この辺りの避難所は… 総合体育館しか思い起こせなかったから。
道路わきの電線はちぎれ、道路に垂れ下がっていた。
トランスが今にも落ちてきそうな状態。
マンホールが50cm、いや150cm?
道路のあちこちから飛び出していた。
小さな池が道路に幾つもできていた。
これが液状化現象と知る。
普段は車で行き、テニス練習の場であった総合体育館についた。
えっ!! 愕然
入口のコンクリートの土間から見渡す限り人・人・人・
通路や階段の踊り場に至るところ全てが人で埋め尽くされていた。
高齢の方や乳幼児を抱えた若い親子、小学生親子などなど。
不安そうに青ざめた目で私を見た。
知り合いはいないか・・・、アリーナに空きは無いか?
入ろうとした途端、「入れないよ、帰りな!」と大きな声がした。
何処からか?男性の声。
私は泣きそうになった。一気に辛さと悲しみが胸を押し上げた。
早いもん勝ちではないが、今頃来ても遅い!!と言わんばかり。
昨夜の大きな地震の直後に避難してきた人たちだろう。
それでも「人を探してます」「入らせてください」と
人をかき分けて階段をのぼり、アリーナを上から見た。
隙間なく人で埋まっていた。
観覧席やトレーニングコースも人で埋め尽くされていた。
それも体育すわりで。
これだけの人が小千谷市のどこから集まってきたのか?
家で生活できるよう片付けを始めると言った。
周りに誰もいないが皆さん何処へ逃げたのでしょうか?
聞いてみたが「分からない」
「みんなどこへ行ったのかねえ・・」との返事であった。
大きな被害を受け、冷静に物事を考えられる余裕などない。
今どうするか、体にケガはないがどうしたらいいのか身動きができない。
周囲に人がいないことに大きな不安を感じる。
おーい、みんなどこに行ったの~ と叫びたい衝動に駆られる。
見慣れた道路が一夜にして変わった。
昨日とまるで違った損傷した道路を歩き、総合体育館へと向かった。
この辺りの避難所は… 総合体育館しか思い起こせなかったから。
道路わきの電線はちぎれ、道路に垂れ下がっていた。
トランスが今にも落ちてきそうな状態。
マンホールが50cm、いや150cm?
道路のあちこちから飛び出していた。
小さな池が道路に幾つもできていた。
これが液状化現象と知る。
普段は車で行き、テニス練習の場であった総合体育館についた。
えっ!! 愕然
入口のコンクリートの土間から見渡す限り人・人・人・
通路や階段の踊り場に至るところ全てが人で埋め尽くされていた。
高齢の方や乳幼児を抱えた若い親子、小学生親子などなど。
不安そうに青ざめた目で私を見た。
知り合いはいないか・・・、アリーナに空きは無いか?
入ろうとした途端、「入れないよ、帰りな!」と大きな声がした。
何処からか?男性の声。
私は泣きそうになった。一気に辛さと悲しみが胸を押し上げた。
早いもん勝ちではないが、今頃来ても遅い!!と言わんばかり。
昨夜の大きな地震の直後に避難してきた人たちだろう。
それでも「人を探してます」「入らせてください」と
人をかき分けて階段をのぼり、アリーナを上から見た。
隙間なく人で埋まっていた。
観覧席やトレーニングコースも人で埋め尽くされていた。
それも体育すわりで。
これだけの人が小千谷市のどこから集まってきたのか?
中越市民防災安全士会 石黒みち子(第3話)