長岡市社会福祉協議会 本間和也(第10話)
(①からの続き)
私は、とっさにリンゴの木を思い浮かべ、ゆっくりとリンゴの木と実を書き終えた。
すると、医師が言葉を発した。
「本間さん、リンゴの実は、木から取らないでいると、
いずれは地面に落ちて沈んでしまうよね。
これは今の君の心をそのまま映し出しているよ。
リンゴの実と同じように君の心も地面に落ちている。
震災支援もここまでくれば、君がいなくても、世の中は動くよ。
だから、思い切って休みなさい」
診察を終え、帰宅後、すぐさま眠りについた。
3日間、家族の誰とも会わず、何も考えず、ただひたすら眠った。
4日目の朝、災害ボラセンへ出勤した。
3日間も留守にしたことに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
ひっそりと入室したが、私の姿を見た瞬間、
災害ボラセンのスタッフから意外な言葉が聞こえてきた。
「本間さん、よく休んでくれましたね」
気づけば、周りから拍手の渦であり、うれしかった。
3日間も災害ボラセンを開けていたのに。
私は、とっさにリンゴの木を思い浮かべ、ゆっくりとリンゴの木と実を書き終えた。
すると、医師が言葉を発した。
「本間さん、リンゴの実は、木から取らないでいると、
いずれは地面に落ちて沈んでしまうよね。
これは今の君の心をそのまま映し出しているよ。
リンゴの実と同じように君の心も地面に落ちている。
震災支援もここまでくれば、君がいなくても、世の中は動くよ。
だから、思い切って休みなさい」
診察を終え、帰宅後、すぐさま眠りについた。
3日間、家族の誰とも会わず、何も考えず、ただひたすら眠った。
4日目の朝、災害ボラセンへ出勤した。
3日間も留守にしたことに対し、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、
ひっそりと入室したが、私の姿を見た瞬間、
災害ボラセンのスタッフから意外な言葉が聞こえてきた。
「本間さん、よく休んでくれましたね」
気づけば、周りから拍手の渦であり、うれしかった。
3日間も災害ボラセンを開けていたのに。
長岡市社会福祉協議会 本間和也(第10話)