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278 羽賀友信さん かく語りき「第三話 不安を抱えた外国人被災者」

長岡市国際交流センター長 羽賀友信(第3話)

 新潟県中越大震災20年プロジェクト事務局(中村早希・諸橋和行)

 

声を上げられない潜在的な被災者が一番弱いんですね。繋がっていない。
孤立していて、こっちからローラーかけて、
「知り合いで他に困ってる人いない?」って聞いていくと、
そこから次々と被災者が見つかるんですよ。

被災者が不安になる一番の原因はタイムラインが見えないことなんですよ。
この後、いったい我々はどうなるのか。
ここにいつまでもいれるのか。それともどっか行かなきゃいけないのか。
だからタイムラインを示してあげる。
「緊急避難所っていうのは、ここでいいんですよ」って。

それから、やっぱり日本人だらけで怖いと感じてしまう。
そういう人たちはどこ行ったかというと、駐車場なんです。いっぱいいたんですよ。
指定避難所以外でも避難所として指定してくださいって言えば、
そこに食料が届くっていうことを教えて、
「あなたが何人分必要かをまとめておいて。僕が聞きに来るから。」って指示をした。
全体像が把握できる、俯瞰できる能力を持った人が1人いないとだめなんですね。

長岡市国際交流センター長 羽賀友信(第3話)

 新潟県中越大震災20年プロジェクト事務局(中村早希・諸橋和行)