· 

214 山古志村支援チームの活動 山古志村役場長岡支所開設へ(その3)

元新潟県県民生活・環境部 震災復興支援課長 丸山由明(第6話)

 

発災6日目の10月28日、
役場長岡支所開設に向けた打ち合わせと必要な支援の聞き取りのため、
県の長岡地域振興局に間借りしていた山古志村災対本部を訪れた。

そこには長島村長や各課長を中心とした少数の職員が詰めていた。
彼らも村民と一緒に着のみ着のままヘリで避難してきたので、疲れの色は隠せない。
当時TVで見慣れた長島村長の青いジャンパーと長靴姿は印象的だった。

打ち合わせでは、当面の課題として避難所運営の効率化が挙げられた。
市内数か所の避難所にランダムに入所していた村民を、集落ごとに再編成して、
昔からの山古志自治システムを活用するという。
具体的には越後交通のバスと自衛隊のトラックで各避難所を一周し、
一挙に再編する計画が実行されるとのこと。

私も支所開設にあたり役場職員の確保も課題と考えていたので、
これもまたタイムリーであった。
(その4へ続く:明日配信)

【執筆】
 元新潟県県民生活・環境部 震災復興支援課長 丸山由明(第6話)