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211 震災から半年後の産官学リレーシンポジウム

兵庫県立大学大学院 准教授 澤田雅浩(第7話) (長岡震災アーカイブセンターきおくみらい 館長)

 

新潟中越地震・大地復興推進会議が中心となり、
震災から半年の2005年4月22日(金)から24日(日)までの3日にわたり、
「新潟県中越大震災 震災から半年復興スタート宣言 産官学リレーシンポジウム」
が開催された。

初日はサンプラザ小千谷で、自治体やNPO、ボランティア団体からの現地報告、
そして日本都市計画学会、土木学会、日本建築学会、都市計画家協会、
そして阪神・淡路まちづくり支援機構による各種提言、
そして台湾921地震の被災地で復興に携わる新故郷文教基金会の
顔新珠理事長による特別報告が行われ、その後は交流会が設けられた。

二日目は長岡グランドホテルを会場として、
第一部は鼎談「中越大震災からの復興」防災・安全立県宣言、と銘打ち、
泉田県知事、森長岡市長、そしてその後設立される
中越防災安全推進機構の初代理事長となる伊藤滋東大名誉教授による鼎談、
その後は北陸建設弘済会による「山古志復興ビジョン」についての報告、
そして午後は渡辺千雅氏をコーディーネーターとし、
蓬平温泉「いずみや」の金内智子氏、小千谷市慈眼寺住職の船岡芳英氏、
そして山古志闘牛飼育組合の関克史氏による「市民の復興」をテーマとした
パネルディスカッションも行われた。

これらの議論や話題提供を踏まえ、最後には総括討論、共同宣言の発表が行われた。
最終日は現地視察を実施している。

実際に登壇したさまざまな人々、参加した多くの人々が一同に介し、
意見を交わし、復興をどのように推進していくか、について
熱のこもった議論の場が生まれることになった。
このシンポジウムは半年ごとにしばらく続くことになる。

【執筆】
 兵庫県立大学大学院 准教授 澤田雅浩(第7話) (長岡震災アーカイブセンターきおくみらい 館長)