· 

204 高校1年生だった私の体験(6)10月26日

元 川口きずな館スタッフ・旧川口町武道窪出身 赤塚千明(旧姓 渡辺)(第6話)

 

震災4日目、通行止めだった国道17号線のうち、
回り道をしながら長岡まで来る道が復旧したという知らせがあり、
幼馴染の父が迎えに来てくれることになった。

でも助けてもらった伯母さんは一人暮らしだったので、
私達が川口へ帰ってしまうとアパートで一人きりになる。
この非常時にそのまま一人でいることは良くないだろうということで、
支援が受けられる長岡工業高校の避難所に行くことにした。

市役所でもらった段ボールと阪之上小学校でもらった毛布を持って、
長岡工業高校の体育館に入った。
いただける食料がお弁当になっていて、
徐々に栄養バランスが良い食べ物になったように思う。

外では、神戸市から来たというパン屋さんがメロンパンを配っていて、
とてもおいしかった。
阪神大震災で被災してから、
自分も何か手助けができるかもと思ってここへ来たと話していた。

【執筆】
 元 川口きずな館スタッフ・旧川口町武道窪出身 赤塚千明(旧姓 渡辺)(第6話)