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200 復興とは

公益社団法人中越防災安全推進機構 事務局長 諸橋和行(第3話)

 

災害ボラセンの運営中は、平時には想像できない事象に対し、心の休まる時はなかった。
日々、早朝に出勤し、帰宅は夜の10時頃という生活を送っており、多忙極まりなかった。
またこの時期は、市町村社協合併の時期と重なり、
長岡市社協も6市町村社協(長岡市、中之島町、越路町、三島町、山古志村、小国町の各社協)
新潟県中越大震災の後、
研究者を中心に「復興とは何か」をめぐり様々な議論が行われました。
特に私の印象に残っている言葉を挙げておきます。
(今、読んでもそのとおりだなあと思います)

復興とは、「復旧」か「復興」か二者選択ではなく、連続的なプロセス

「中越の復興は、復旧が終わらぬうちにはじまっていたんです。」

「創造復興」とは、現状より優れた状態を目指す回復行為

創造復興という創意工夫の復興こそが人間存在の復興である

復興とは、被災者のために災害による被害を回復し、
被災者の不安を解消して、将来に希望をもたせること

復興とは、災害によって一度は衰えた被災者や被災地が再び盛んになること

復興とは、災害後の長い過程における人や自然の全ての営み

復興に向かおうとする人々の前向きな意識こそ復興の本質

震災をきっかけに一人ひとりが再生していくその過程が復興

復興は結果ではなくプロセス、状態ではなく動き

【執筆】
 公益社団法人中越防災安全推進機構 事務局長 諸橋和行(第3話)