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181 中越大震災復興基金と中越防災安全推進機構(第3回)

公益財団法人山の暮らし再生機構 元理事長 山口壽道(第9話)

(公益社団法人中越防災安全推進機構 元事務局長)

 

今号からは中越機構の設立と事業展開について、少し具体的に振り返って見ます。

中越機構の設立母体は、先にも記していますが
中越地震からの復旧・復興を下支えすることを目的として
地元長岡の3大学・1高専・1研究所により結成された「防災安全コンソーシアム」
(以降「コンソーシアム」)でした。

3大学とは「長岡技術科学大学・長岡造形大学・長岡大学」、
1高専とは「長岡工業高等専門学校」、
1研究所は「防災科学研究所雪氷科学研究センター」ですが、
議論をリードしていたのは「中越大震災復興ビジョン」の起草でもある
長岡造形大学の平井邦彦教授でした。

2005(平成17)年10月に結成されたコンソーシアムに、
長岡市、長岡商工会議所、北陸建設弘済会が加わって、
復旧・復興組織設立に向けて具体的な検討・申請がなされ、
平成18年9月1日、社団法人として設立されています。
当初NPO法人として設立を目指していましたが、
結果的には社団法人としてスタートします。

【執筆】
 公益財団法人山の暮らし再生機構 元理事長 山口壽道(第9話)

 (公益社団法人中越防災安全推進機構 元事務局長)