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163 中越大震災発生!消防士だった私の体験談④

NPO法人ふるさと未来創造堂 常務理事兼事務局長 中野雅嗣(第4話)

 

実家に戻ってきたのが19時15分頃。
車はベンチシートでフルフラットになるタイプ。
家族にしばらく車の中で過ごすよう伝えて車を渡し、徒歩で職場へ向かう。

叔母のことも気がかりだったので立ち寄ると、
私の実家に向かう準備をしていて安心した。

叔母の家は長岡まつりでお馴染みの長生橋の麓。
渡っている時に橋が崩れたら死ぬなぁ…。
800m弱、走り抜ければ3分。今なら迂回するかな。
当時はそうせず、結果、長生橋の丁度中間で再び震度6弱の余震…。
歩道にしがみつき、崩れないよう祈った。

橋を川西から川東へ渡り終え、草生津では雁木前で毛布にくるまっている人が大勢。
気持ち悪いくらいきれいな星空の下で、みんな不安で震えている。

まもなく消防署。空腹と体調が悪かったことを思い出し、
今はもうない長岡工業の側のセブン・イレブンに立ち寄った。
食べ物は既に無くて、1,500円の高級栄養ドリンクを3本買った。
不眠不休の戦いに突入だと覚悟を決めて。

【執筆】
 NPO法人ふるさと未来創造堂 常務理事兼事務局長 中野雅嗣(第4話)