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157 図書館との連携(その1)

福島県立博物館 主任学芸員 筑波匡介(第7話)(元中越メモリアル回廊担当職員)

 
メモリアル回廊整備では展示施設をつくるだけではなく、
展示する震災の記憶、つまり資料保全・収集にも取り組みました。

中越防災安全推進機構はその分野では素人です。
さらに収蔵庫も持たないので事業をどのように進めるべきか頭を悩ませていました。

すでに長岡市立中央図書館文書資料室では災害関連資料を収集し、
小千谷市立図書館でも震災の翌年に震災関連資料の展示を行なっていました。
他機関、ましてや自治体を超えた施設間の連携はなかなか進まないことを
阪神淡路の被災地での経験として聞いていました。
ならば施設ができてから連携するのではなく、準備の段階から連携したいと考えました。

県立図書館の司書さんから紹介をいただくなどして、
人的なネットワークに私も加えていただき、
組織としてのネットワークも広げていきました。
(その2へ続く:明日配信)

【執筆】
 福島県立博物館 主任学芸員 筑波匡介(第7話) (元中越メモリアル回廊担当職員)