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111 中越地震の経験を活かす(1)能登半島地震

公益財団法人新潟県スポーツ協会 専務理事 細貝和司(第5話) (元新潟県防災企画課長) :

 

中越地震から3年後の2007年3月25日、石川県能登半島で地震が発生した。
私は、石川県との防災協定に基づき、輪島市災害対策本部に支援に入ることになった。

到着したその日の夜、市の対策本部で中越地震の経験からの助言を求められた。
課題は、家屋被害認定調査の迅速実施。
輪島市や石川県の体制だけでは全然足らない。広く応援を要請すべき。
新潟県は中越地震や7.13水害の経験がある。是非応援したいと提案した。

早速、被災経験のある新潟県内市町村に電話し、
独自に応援に来ている市も含め、8つの市が応援することになった。
富士常葉大学の田中先生による技術指導の体制も整えた。
中越地震の経験が活かされた。

この時の経験が元になって、県が市町村をコーディネートし、
研究者とも連携して県内外の災害応援に駆けつける「チーム新潟」の形が出来ていくことになる。

【執筆】
 公益財団法人新潟県スポーツ協会 専務理事 細貝和司(第5話) (元新潟県防災企画課長)