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101 被災地の生活・活動を支える食

一般社団法人日本災害食学会 副会長 別府 茂(第4話) :

 

中越大震災の前年に学んだ防災士の教材では、
1995年の阪神・淡路大震災の事例が多かったように思います。
しかし、中越大震災では、私の周囲にビルの大規模倒壊や同時多発火災はなく、
救出や消火活動にも縁はありませんでした。

一方、電気・ガス・水道が途絶し、スーパーもコンビニも、
自動販売機からも飲み物、食べ物は入手できないなかで、
被災生活を続けることが大きな課題となりました。

避難生活は漠然と3日間程度と考えていたものの、
停電ですら3日間では復旧しませんでした。

これらの問題は、避難所や在宅で避難している被災者だけでなく、
入院患者や病院職員、ライフラインの復旧従事者など、
被災地でのそれぞれの生活や活動する人たちも同様でした。

助けるひとを支える食の備えは重要であり、自衛隊が備えている非常用糧食や
レーションなどの民間用製品が開発されていないことがとても不思議に感じました。
災害時は、働く人も我慢を前提にしているのかと。

 

 

【執筆】
 一般社団法人日本災害食学会 副会長 別府 茂(第4話)