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098 中越メモリアル回廊拠点整備事業について(その1)

福島県立博物館 主任学芸員 筑波匡介(第5話)(元中越メモリアル回廊担当職員) :

 

私が関わることになったメモリアル回廊について今後も書いていきたいと思います。
それに当たって、少し整理してからあらためて始めたいと思います。

平成23年10月に「中越メモリアル回廊」(以下「回廊」)が開設されました。
これは平成17年3月にまとめられた「新潟県復興計画」の中で
中越震災メモリアルと総合的研究機関の項目として
①震災メモリアル拠点構想、②震災アーカイブス・ミュージアムの整備の構想
にもあげられています。

被災市町村では、平成19年3月に策定された長岡市、小千谷市、川口町 (当時)による
「災害メモリアル拠点整備基本構想」があります。
この目的として、
①中越地域の経験を保存・継承した、防災活動の拠点づくり。
②地震・災害・復興・防災の研究・学習の拠点づくり
③中越地震をきっかけとした、新たな地域振興に寄与する
ことがあげられました。

この制定には「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」や、
「雲仙普賢災害記念館」などが参考とされています。

この構想をより具体化し、実現させるために、
平成22年「災害メモリアル拠点整備基本構想に関する提言」として
「中越メモリアル拠点整備基本構想」を機構が取りまとめ、
2市1町の首長により、新潟県知事へ提出されました。
(その2へ続く:明日配信)

【執筆】
 福島県立博物館 主任学芸員 筑波匡介(第5話)  (元中越メモリアル回廊担当職員)

(元中越メモリアル回廊担当職員)