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094 中越大震災をアーカイブする(第1回)

長岡市歴史文書館 館長 田中洋史(第1話) :


私は、令和5年7月1日に開館した長岡市歴史文書館で、
郷土長岡の歴史的な資料を保存・活用する仕事に取り組んでいます。

このメールマガジンでは、当館が中越大震災を機に開始した
災害と復興を「アーカイブする」(記録として保存する)取り組みを、
関係の文献とともにご紹介します。

平成16年10月23日午後5時56分、私は市立互尊文庫の2階にいました。
嘱託員として勤務していた文書資料室(歴史文書館の前身施設)は、
互尊文庫の中にありました。

翌週に開催予定だった市制100周年記念誌の編集委員会の会議資料を
作成していた時に地震が発生したのです。
爆弾が落ちたのかと思うほどの体感と、
上司が閲覧室のドアごと横に揺れていた光景を今でも覚えています。

余震が続くなかで、互尊文庫の利用者の避難と建物の被害を確認した後、
館内と隣接する明治公園で過ごして、家に帰ったのは深夜になってから。
停電でパトカーと消防車の赤色灯しか見えない真っ暗闇の帰り道で思ったのは、
仕事として何かできることはないか、ということでした。

上司にそのことを相談し、
現在まで続く「長岡市災害復興文庫」を構築する取り組みが始まりました。

※文中で紹介した記念誌は『長岡市政100年のあゆみ』(平成18年発行)です。
「市政プロジェクト」の一つとして、
「地域の復興に向けて~7・13水害と新潟県中越大震災~」が掲載されています。

 

【執筆】
 長岡市歴史文書館 館長 田中洋史(第1話)