新年、明けましておめでとうございます。
寒波とともに2024年の新年を健やかにお迎えになられたことと思います。
20年前、新潟県中越地震の被災地でも、クリスマスから降り出した雪景色のなか、
多くの皆さまが先の不安と復興への思いの新年を、
仮設住宅や仮住まいで迎えられたと思います。
今年はそれから20年目のお正月、
皆さま各々の20年の時の流れの速さと世の中の変化の大きさをお
感じになっておられるのでは、と拝察いたしております。
特に山古志の皆さまは、全村避難で長岡に移動され、
避難所から長岡ニュータウンの仮設住宅に移られての雪中のお正月であったと思います。
そして4月の長岡市との合併を控え、不安の中にもどんな復興をしていくべきか、
皆さんで語り合い、夢を描き、希望を胸に秘めての新年ではなかったでしょうか。
仮設住宅は集落ごとに団地をつくるようにまとまり、各々に集会室を配置し、
10年後を夢見て復興の蕾を育て、みんなで夢を共有するキックオフになり、
合併前に復興の基本をまとめられたのが、20年前でした。
それから20年。今年のお正月を、今から10年先の震災30年目を目指して、
新たな夢を、希望を描き、その実現に向けてみんなで語り合い、
目指すべき夢と希望を共有するキックオフにしませんか。
中越防災安全推進機構は、今から10年後にどんな中越を目指すのか、
その夢を語らい、未来を皆さまとともに切り拓いていく、
そのお手伝いをさせていただければと考えています。
10年後の中越をどんな街にどんな集落にするか、
今こそ“夢をみんなで語り合い、描いてみませんか”。
みんなでそんな初夢を見てみましょう!
<追伸>
能登半島で大きな地震があったようです。
地震はなんの前触れもなく突然襲ってきます。
中越でも強く揺れたようです。
やはり備えは常にしておかないといけないですね。
皆さんのご無事を祈念しています。
【執筆】
公益社団法人中越防災安全推進機構 理事長 中林一樹(第4話)
(新潟県中越大震災20年プロジェクト 実行委員長)