日本シリーズが終わりビールかけを始めた異常な日本で、
「今動かなければ」という思いで、中越を目指すことになった。
といっても当時は福祉施設職員だったので、仕事の都合をつける必要があったが、
当時の施設長が新潟県出身ということもあり、理解は早かった。
しかも有給休暇を使ってではなく、業務としての現地入りを英断してくださった。
自分の現地入りするミッションは大きく2つ。
一つは、自分が勤める障害者施設と同じ種別の施設を訪問し、支援の必要性を判断すること。
もう一つは静岡から送り込むボランティアの活動現場を調整することだった。
事前に調べた障害者施設をアポなし訪問。
現状についてヒアリングをし、緊急の支援の必要性は低いと判断して、長岡市を目指した。
そして、長岡市社会福祉協議会を訪問。そこで出会った本間さん。
あの時の本間さんの疲労困憊した姿は今でも忘れられない。
最近本間さんと再会し、当時の話を笑顔でできたことはとても喜ばしいことだった。
次回は、阪神・淡路大震災以来の大規模な地震災害での
災害ボランティアセンターについて触れていきたいと思う。
【執筆】
災害対応NPO・MFP 代表 松山文紀(第2話)