大きな揺れから二泊三日、ガソリンスタンドで地震対応をしている中、
地元の消防団が給油に来ました。
その時、はじめて自宅の父が無事であることがわかりました。
25日には交代のスタッフも次々駆けつけて、引き続きをして帰宅することができました。
すっかり変わってしまった景色の中を帰宅すると、散らかった自宅を片付ける父の姿。
顔を見るなり「もうすぐ焼酎が無くなる」との報告。
「オヤジらしいなあ」 とホッとしたことを覚えています。
そんな父に自宅を任せて自分はガソリンスタンド勤務の日々。
自分が留守する間には友人から沢山の電話があったようです。
そしてしばらくすると何故か焼酎が次々と届きはじめました。
どうやら父は「大丈夫だけど酒屋がやってなくて焼酎が買えない」と
電話の度に答えていたようです。
そんな父を思い出すと「仕事ほったらかして帰ればよかった」と後悔しています。
(つづく)
【執筆】
竹田元気づくり会議 代表 砂川祐次郎(第4話)