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063 竹田に帰れる、その時父は、

大きな揺れから二泊三日、ガソリンスタンドで地震対応をしている中、

地元の消防団が給油に来ました。

その時、はじめて自宅の父が無事であることがわかりました。

25日には交代のスタッフも次々駆けつけて、引き続きをして帰宅することができました。

 

すっかり変わってしまった景色の中を帰宅すると、散らかった自宅を片付ける父の姿。

顔を見るなり「もうすぐ焼酎が無くなる」との報告。

「オヤジらしいなあ」 とホッとしたことを覚えています。

 

そんな父に自宅を任せて自分はガソリンスタンド勤務の日々。

自分が留守する間には友人から沢山の電話があったようです。

 

そしてしばらくすると何故か焼酎が次々と届きはじめました。

どうやら父は「大丈夫だけど酒屋がやってなくて焼酎が買えない」と

電話の度に答えていたようです。

 

そんな父を思い出すと「仕事ほったらかして帰ればよかった」と後悔しています。

(つづく)

 

【執筆】
竹田元気づくり会議 代表 砂川祐次郎(第4話)