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061 北仮設と足湯(その1)

今ではすっかり一般的になった足湯ボランティア。

初めて会った学生から「宮本さん、足湯ボランティアって知ってますか?」

とたずねられて感慨深い思いをすることがあります。

この足湯ボランティアは、阪神・淡路大震災のときに始められ、

中越地震でリバイバルしました。

 

大学生だった私は、同級生と一緒に、夜行列車にゆられて大阪から中越に通っていました。

まず活動したのが、操車場跡北仮設です。

中越地震では、KOBEの教訓をいかし、仮設住宅に入居の際は、

もとのコミュニティに配慮したことが知られていますが、

北仮設には長岡市内でバラバラに被災した方々が入居されていました。

 

仮設をまわったときに、隣近所の人の名前も知らない、

集会場があるのも知らないという声を聞き、

当時現地拠点としてお世話になっていた中越復興市民会議の稲垣文彦さんに相談したところ、

「足湯でもしたらいいんじゃない?」とのアドバイスを受け、

まずは足湯の伝道師、吉椿雅道さんを探すことになります。

 

【執筆】
大阪大学大学院人間科学研究科 准教授 宮本匠(第1話)