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052 中越地震、その時何が(その1)

テレビ新潟本社で開催したセミナーが終わり、講師の方を新潟駅まで送った。

夕刻、すっかり暗くなった新潟市の自宅に帰宅した直後、突然大きな揺れに見舞われた。

 

テレビで速報が流れて、中越地方を震源とした大地震の発生を確認。

非常事態マニュアルを思い出し、長岡支社勤務の自分も急ぎ本社に戻る。

 

通常編成の番組を飛ばして特別番組編成となるため、報道フロアは大声が飛び交い、

情報収集で錯綜する状況となっていた。

 

報道局長から「直ぐに長岡支社に戻ってくれ。但し、新幹線も高速も止まっている。

国道8号は大渋滞だ」との情報。

渋滞に巻き込まれずに長岡へ戻るにはどのルートで行けばいいのか思いを巡らす。

その結果、岩室、弥彦を抜けて分水経由で信濃川沿いの土手を行こうと判断する。

それが大正解だった。ほぼノンストップ、1時間足らずで長岡市内に入ることができた。

 

停電の影響か、辺りは真っ暗で、学校の体育館と思われる場所だけが明るくなっている。

長岡支社がおかれている長岡駅東口側のDNビル6階に入ると、既に同僚が1名駆け付けていた。

支社の机は引き出しが飛び出して倒れている。

数百キロはあると思われる金属製の大きな金庫が部屋の反対の端まで動いていた。

凄まじい揺れが襲ったことを物語っていた。

 

この日を境に、長岡支社は全国各局からの応援取材クルーが集まる最前線基地となった。

 

【執筆】
株式会社夢プロジェクト 坂上明和(第1話)